毎月第3土曜日は二子玉川ライズの8F
東急セミナーBE 窓の大〜きな教室にて
『スパイス・ハーブ&ティーレッスン』
です。
5月のテーマは『イギリス🇬🇧 インドで紅茶
栽培を始める…』でした。
1730年頃… イギリスでは中国から運ばれる紅茶が
広く国民的飲み物に…
大量に輸入したいのに、中国から買い付けることが
できる茶葉の量では圧倒的に足りない!さらに高価!
イギリスはこの難題を、侵略を進めていたインドの地
で茶樹栽培をすることで解決しようとしました。
この目的達成のため、諸々モロモロ Try and error and try! try! try!
講座ではこのイギリスの Try and error and try! の歴史にもふれ、
イギリスの事情「紅茶が欲しい!」によって生まれたインドの紅茶産地:アッサムや
ダージリン、ニルギリに思いを馳せました。
お楽しみのご試食は、当時のイギリスメニュー『コテージパイ』、『ぶどうパン』と
『シャンディーガフ』
『ぶどうパン』はバーネット作の当時の文学作品『秘密の花園』の中で、主人公
メアリーが友人ディコンのお母さんに作ってもらって食べ、心も体も健康になって
いく愛情と栄養がいっぱいのパンです。
メアリーは当時の英国領インドのお屋敷で生まれ育ったのですが、6歳の時 両親が
コレラに感染して亡くなってしまったため、叔父に引き取られることになり、1人
イギリスに渡ります。
『小公女』セーラの両親もインドで暮らしていたのですよね。
物語の舞台にもインドが頻出して、当時のイギリスとインドの関係の深さを改めて
認識させられます。
教室で切り分けたところを撮影…のつもりだったのですが、取り紛れて撮り忘れ💦
左は、焼く前の『ぶどうパン』
右は自宅用 試作の『コテージパイ』の映像です。
『ぶどうパン』は当時にならって全粒粉、重曹使用で仕上げてみましたょ。
卵やバターを使わない分石臼挽き全粒粉の風味が際立って、好評をいただきました。
『コテージパイ』は1700年代の農家で生まれた家庭料理で、食べ残しのロースト
肉を再利用しようとして考えられたのだとか…
トマトで煮込んだミートソースにマッシュポテトをのせて焼く…今だにそのまま現役
の美味しいレシピです。
200年前のイギリスやインドを想いながら…楽しく美味しい時間となりました。
『秘密の花園』1911年 初版本の挿絵が素敵✨