さあ『クローブ Clove』
可愛らしくて、個性的な形ですよね。
原産地は(現)インドネシアのモルッカ諸島で、
紀元前の昔から世界各地に運ばれ、使われて、
英語ではラテン語の釘を意味する「Clavus」から
「Clove」と呼ばれるようになり、
中国でも釘を意味する「丁」の字が当てられ、『丁子 ちょうじ』や『丁香 ちょうこ
う』という名前をもらっています。
さて さて、この「釘」を思わせる形は植物のどの部分でしょう…?
乾燥して硬〜く茶色になっていますが、元はといえば『つぼみ』で、
熟すにつれてピンク色になったところを、額とともに手摘みして、日陰で干して乾燥
させて作られます。
クローブは『蕾 つぼみ』を使う世界で唯一のスパイスでもあるんですょ。
こちらがそのつぼみ はしごをかけて手摘みします
収穫されたばかりのつぼみです。
現地では昔から子供が生まれたら、誕生を祝ってクローブを1本植える習慣があり、
その子の成長とともに苗木も育ち、収穫ができるように…
それを摘んで売ることで、一生生活には困らない とされたそうですから、
頼もしい存在であり、自然からの贈り物として大切にされてきたんでしょうね。
インドでもデリーのスパイスマーケットで山積みになって売られていましたょ。
中央の白いボウルが『クローブ』 その前2つは『ブラックペッパー:黒胡椒』
右の清々しい緑色の山3つは『カルダモン』
上段右手前黄色いのは『ターメリック』 左手前 木の破片状なのは『シナモン』です
最前列右にいるのは『チリペッパー:唐辛子』 その左の茶色くて小さな粒々は、
CTC製法でコロコロ状に仕上げられた紅茶です。たぶんアッサム産☕️
さすがにインドでしょ🤗
いろんな香りがミックスされて立ち上り、髪にも身体にも染み込んできそうなほど…
こちらは入り口に近いスパイスの「なんでも屋さん」風ですけれどね、潜入していく
と、次第に単一スパイスごとに扱う専門問屋さんが増えて、どこまで続いているの〜
??? ほど奥が深〜〜〜い 混沌の世界が広がっています。