昔の昔の 風見鶏の ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ
はぜの葉赤くて日入り色 … ♪
日入り色にそまった葉とともに映る
櫨(はぜ)の実を収穫して砕き、採取した
実を圧搾して採った油を精製したものを『櫨蝋:はぜろう』と呼ぶそうです。
お江戸は元禄の頃…
この櫨蝋に丁子「クローブ」をはじめとした
香料を練り込んで作られたのが『鬢付け油』
この『鬢付け油』
当時男性はちょんまげ、
女性は結い髪でしたから、
その髪型を保持するために日常の必須アイテム!であり…
お江戸の街を闊歩する 男女の髪からはクローブの甘い香りが漂っていた…
現代でも両国周辺で… 私的体験ですけれどね、電車に乗り合わせたお相撲さんから
それなりに距離があったにもかかわらず、漂ってきた甘く濃厚な?香り
そう! あの香りが鬢付け油の香りなんですね〜
クローブの精油はサラサラで、髪を整える:整髪力?はなく、無臭で粘性の強い櫨油
に香り付けとして加えられた…というわけね。
同じく、舞妓さんの使うドーランにも
そして、刀の錆を防ぐための錆止め油にもちょこっと加えて、香り付け!
『白檀』、『伽羅』などにならんで、『丁子』はお江戸の頃の香料だったんですね。
こんなふうに諸々活躍の丁子ですから
『お宝づくし』に連なるのもうなずけ
ますね。
見つけましたよ『丁子マーク?』
大阪の銘菓『おこし』の包み紙にも
ね 😁