10月の東急セミナーBE二子玉川校の教室は柑橘の
爽やかな香りが充満して、皆さま笑顔がとろけそう
でした…
テーマは『アールグレイは伯爵好み』
1806年 イギリス海軍大臣グレイ伯爵は中国
から運ばれ、謙譲された紅茶をたいそう気に入られ
「また同じ品を…」とご所望されたのでした。
しかしながら、その紅茶は、中国は福建省と江西省の境にそびえる武夷山脈の奥深く
にある桐木村「トンムーむら」で作られる品で、流通量はごくわずか…
簡単には手に入りません。
かといって、他の産地の紅茶ではダメなんです。
…というのも 桐木村周辺は岩地で、自生するお茶の木はその岩に根をはり、
岩に含まれるわずかな水分を吸い上げて糧としている健気な植生…
ただ〜し!その岩水は岩の成分が溶け出して、ミネラル成分がたっぷり含まれていま
すから、それを吸い上げた葉っぱは、独特の香りと甘みをもつ、唯一無二の茶葉に
なるのです。
その香りはライチに似たほんのり甘い果実『龍眼』の香りに例えられるほど
↓ 台湾で撮影した『龍眼』…ライチに似ていますが、外皮の色が白っぽい…
それに加え、製茶過程の最後… 茶葉の乾燥では、標高が高く、気温が低い条件を、
周辺にたくさん生えている松の木の枝を採ってきて、燃やすことで、室温を上げる
工夫をしたものですから、室内は松の枝葉が燃えてでる燻煙が立ち込め、茶葉も
その燻煙臭を吸い込むことに…
結果できあがった桐木村の紅茶は、「龍眼の甘い香りをもち、松葉の燻煙臭も付着
した…」超〜〜〜 個性的なお品!というわけです。
さあ、アールグレイ伯爵さまご所望の、個性的かつ少量しか生産されない桐山村の
紅茶『正山小種』(本家本元!の産地で作られる、希少なお茶…という意味)
どうやって伯爵のご期待に応えたのかは… 、次回のお楽しみに ね🤗